ほあたコンプしたのですが(含むネタばれ)

ほあた終了。(花札除く)
取り合えず一周してシナリオ100%にしてみたのですが、徒然思った事等。
なんと言うか、二次創作小説殺し?な展開かなぁ、と。
長編書く人とかは割りと不自由しない気がしますけど。
少なくとも後日談でセイバーとライダーが現界している以上どのルートの後でもないでしょう、あれ。
なので本編アフター物を書く分にはあんまり考慮に入れなくて良いと思います。
影響出るとしたら精々バゼットの性格や口調くらい?いわゆる歌月レン騒動と同じですね。
ただなんていうか、うーん。ある意味で期待はずれというか。ただしメーカーとしては正しいと言うか。提供されているものが二次創作的過ぎるんですね。


つまるところ細分化されたサイドストーリー的なエピソードを不規則に並べてその裏で真相が動いていくと言う歌月十夜的手法は一本筋のストーリーでは取りこぼされてしまう細かなシーン、あり得たかも知れないifを見たいという受け手の欲求をオフィシャルで満たしてしまっている訳です。
で、結局の所良い二次創作が生まれる土壌と言うのは実は必ずしも元になる作品が良作である必要はありません。むしろ作品としてみた時には『良い作品なんだけどもう足りない』とか『ここがこうだったら良かったのに』等、受け手に不満を抱かせる作品の方が賑わいます。素材として上物であることと作品としての満足度が高いことは必ずしもイコールではありません。これ結構大事です、特にこれからSS系のリンク集作ろうとか考えたりする時にはちらっと頭の隅においておくと後悔しないで済むかも。と、かなり需要の無さそうな話に流れました。


閑話休題。ともあれこういうファンディスク出されちゃうと二次創作小説の読み手が減るんです。だってオフィシャルで細かいエピソード埋められてますから。読み手が減る=書き手になる読み手の減少を招くわけで割と切実かもですね。ただし物書き限定。
実際の所作品プレイして二次創作小説読んだり書いたりする層なんて購買層全体から見たら非常に少ない訳です。そういう意味で最初の方でも書きましたがメーカーとしては正しいんですこれ。より多く人口がいる層を満足させる方向を向いてはいるのですから。
で、一本の長いストーリー書くよりショートショートの連作の方が文章読むのがあんまり得意でない人でも楽しめますし。キャラのつかみは以前に出した長編で済んでる訳ですからね、そういう部分も取っ払って一寸劇だけにしてしまえばいくらでも書ける訳で。ファンディスクの形態としては非常に正しい。


ただ、それでも思うのですが。
『これで良いんですかTYPE-MOON?』
ぶっちゃけこれやってる事はオフィシャルで二次創作集出してるようなものじゃないですか。
ファンディスクなんて確かにお祭りとしての側面が強いわけですけどこれ、次への構想が見えないんですよ。
本編出たのが2004年の1月末でほあた出たのが2005年の10月末、この間1年9ヶ月。
2年近くかけてただのファンディスク出してたらこの先の展開なんて厳しいんじゃないかなぁと。
でっかい同人誌出してる暇があったら次回作でも作った方が良いんじゃないでしょうか。


等と書き手さんを見守ってきた身としては少々辛口の感想になってしまいました。
皆様はここまでややこしい事考えないで純粋にプレイされて下さい。その方が健全です。
んーでも実際、次回作とかどうする気なんでしょうね、これ。